日本財団 図書館


 

血管拡張剤
冠血管拡張剤
?@アダラート(カプセル10mg)
?Aヘルベッサー(錠30mg)
?Bコニール(錠4mg)
心臓の冠動脈を拡張させたりして心臓の負担を軽くし、狭心症を改善する。全身の血管も拡張するので、高血圧症の降圧剤としても使用される。
適応:狭心症の予防ならびに再発防止。そのほか高血圧。
用法:?@1回量10mg(1錠)、1日3回食後に服用。?A1回量30mg(1錠)、1日3回食後に服用。効果が不十分な場合は、1回量60mg(2錠)を1日3回まで増量できる。?B1回量4mg(1錠)、1日2回朝夕食後に服用。
注意:1.頭痛、顔のほてり、のぼせ、熱感、発疹、血圧低下、めまいなどが現れることがある。
2.グレープフルーツはこれらの薬物の分解を遅くするので、食べないこと。
保管:遮光・室温保存。

 

ニトログリセリン
?@ニトロペン(錠0.3mg)
?Aニトログリセリン(錠0.3mg)
?Bニトロール(錠5mg)
心臓の冠動脈を拡張して、心筋への酸素供給量を増加する。このことによって、低下した心機能が回復し、痛みも除かれる。
適応:狭心症、心筋梗塞。
用法:?@?Aは狭心症の発作時、1回量1−2錠を舌下に含む。飲み込んではならない。使用後数分経っても効果が現れないときは、1錠を追加する。それでも効果がないときは、さらに1錠を増加する。?Bは発作予防として1回量1−2錠1日3−4回服用。発作時には1回量1−2錠を舌下に使用する。
注意:頭痛、めまい、動悸、顔が赤くほてる、などをきたすことがある。
保管:遮光・20℃以下に保存。

 

塩酸イソクスプリン製剤
ズファジラン(錠10mg)
子宮筋の異常な収縮および痙れんを改善する。
流産、月経困難症。
用法:1回量10−20mg(1−2錠)、1日3回服用。月経困難症には月経開始の1−3日前に、1回量10−20mg(1−2錠)を1日3回服用する。
注意:吐き気、嘔吐、下痢、一過性低血圧、頭痛、めまい、顔が赤くほてる、まれに発疹が現れることがある。
保管:室温保存。

 

利尿剤
フロセミド
ラシックス(錠20mg)
尿量を増加させて体内の水分を減らし、浮腫(むくみ)を取る薬である。尿の排泄は1時間以内に現れ、約6時間続く(1日の体重減少は、0.5−1kg程度にする)。
適応:腎性浮腫、うつ血性心不全、肝硬変による浮腫(むくみ)。高血圧。
用法:1回量40−60−80mg(2−3−4錠)、一日1回服用。連日または隔日に服用する。
注意:
1 .急性腎不全、痛風、糖尿病患者の使用は、十分に注意する(医療通信の指示を守る)。
2. 吐き気、口渇、脱力感、食欲不振のほか、下痢、肝障害、腎障害、過敏症が現れることがある。
3.夜間の排尿を避けるために、昼間に服用するとよい。
保管:遮光・室温保存。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION